今週のお題「最近捨てたもの」
7年モノの複合機が寿命を迎えました。しかし、買い替えるとなると、高額で場所を取ることが問題となりました。あれこれ計算して「印刷費」が年間1万円になるとわかり、それは本当に必要なのかと疑問が湧きました。
そこからは、複合機を買わないで済ませるため、二つの代替手段を考えました。
・ 電子書籍リーダー、KindlePaperWhiteで推敲を行う
・ 印刷が必要なときは、コンビニプリントを利用する
また、セブンイレブンのマルチコピー機なら、年賀状印刷も可能であることから、プリンターを所有する意義がなくなってしまいました。
さらに、スマホのカメラ機能を応用することで、スキャナー機能にも必要を感じなくなっていきました。いつのまにか、複合機はシェアでも困らない時代になっていたのです。
シェアやサブスクの登場によって、身軽な生活が可能になりました。私は、今回の体験を通じて、「これまでの『必需品』が永久にそうとは限らない」ことを知りました。これからは、旧「必需品」を見つけたら、どう向き合うかを考え、身軽な暮らしをしたいと思います。
印刷コストが年1万円?“当然の選択”を疑った日
7年モノの複合機、寿命を迎える。
2024年の5月ごろ、当時7年モノの複合機が印刷できなくなりました。機械の寿命ってある日突然おとずれるんですよね。数日前までは印刷できていたのに、白紙のまま排出されて驚きました。執筆した原稿に細かい推敲を加えるために印刷する必要があったので、印刷機能が使えないことは、そのまま作業ストップを意味していました。
買い替えるとなると、お金も場所も取る。
執筆作業を中断して、近くの家電量販店に複合機を見に行きました。(どうせ買い替えるなら)と、欲しい機能をリストアップすると、値段も存在感もイカツイものになっていきます。そして、店員さんにもドン引きされるのもセットです。本人にその自覚はまったくないのですが、しゃべる内容が、なかなかのハイエンドユーザーだからでしょうね。複合機の寿命は、3〜5年といわれています。そして、私は、歴代のプリンターを寿命から2〜3年ぐらい永らえさせる使い方をしてきました。そう考えると、年間5000円から1万円ぐらいの費用をかけると考え、5〜7年使うとすれば、イカツイ値段でも納得できるとも思いましたが、結局踏ん切れず、買わずに帰ってきました。
年間1万円も印刷費は必要か?
複合機の値段に驚いて帰ってきてから、「印刷費」そのもののことを考えるようになりました。
- 複合機本体の年間使用料(値段を寿命の5〜7年で割る)
- インク代
- 用紙代
意外と、インク代がボトルネックになっていることに気づきました。本体も高いですが、インク代も結構高いんです。純正はもちろんのこと、ジェネリックを使っても、費用はそれなりにかかります。もろもろ計算すると、年間1万円程度の「印刷(維持)費」がかかっていることがわかり、「1万円/年は高すぎる!」と思ってしまったのです。
印刷もスキャンも“借りる”時代に。複合機はもういらない?
・ 電子書籍リーダー、KindlePaperWhiteで推敲を行う
・ 印刷が必要なときは、コンビニプリントを利用する
また、セブンイレブンのマルチコピー機なら、年賀状印刷も可能であることから、プリンターを所有する意義がなくなってしまいました。
さらに、スマホのカメラ機能を応用することで、スキャナー機能にも必要を感じなくなっていきました。いつのまにか、複合機はシェアでも困らない時代になっていたのです。
そこからは、複合機を買わないで済ませるため、二つの代替手段を考えました。
- 電子書籍リーダー、KindlePaperWhiteで推敲を行う
- 印刷が必要なときは、コンビニプリントを利用する
それまでの推敲は、デジタルの原稿を印刷しておこなっていました。手書きで修正してたのち、再びデジタルの原稿に入力するという手間が発生していました。しかし、KPWにepubとして送れば、電子書籍の状態で、推敲がおこなえますし、修正内容の加筆も楽になりました。なにしろ、印刷が終わるまでの時間を待たなくていいというのは大きかったです。
コンビニプリントは高い。と思っていましたが、年間1万円の「印刷費」を考えると、コスパがよいと考えるようになりました。セブンイレブンのマルチコピーだと、モノクロ印刷は1枚20円でおこなえます。(2024年当時は、10円/枚でした)現在の代金で考えると、500枚も印刷できることになります。年間500枚以上も印刷することはありません。維持費やメンテナンスのことを考えると、「必要なときにきちんとメンテナンスされたコンビニプリントするほうが効率がよい」と考えるに至りました。
セブンイレブンのマルチコピー機なら、年賀状印刷も可能
複合機を持つ理由として大きかったのは、「年賀状印刷」です。表裏の印刷が済ませられるので、忙しい年の瀬にはありがたいことでした。複合機の印刷機能がダメになったとき、真っ先に年賀状のことが心配になりましたが、セブンイレブンのマルチコピー機なら、官製はがきの持ち込みが可能で、通信面の印刷ができるとわかり、安心しました。今は、年賀状じまいをする人が増えたので、出す枚数が20枚弱に減りました。2025年現在、はがきのカラー印刷は、1枚60円ですが、20枚印刷しても1200円で済みますから、十分許容範囲です。宛名面の印刷はできませんが、20枚弱ですから、手書きをすることにしました。
一年中筆ペンを持って、書き慣れるようにしています。
スキャナー機能にも必要を感じなくなってきた。
複合機の「印刷機能」がダメになったので、「コピー機能」も使えなくなったのですが、スキャナーは壊れていないので、「スキャン機能」のためだけに持っていようと考えていました。しかし、スマホアプリによっては、スキャナー代わりに使えたり、「Googleレンズ」を利用すれば簡単にOCR(文字起こし)ができるとわかってからは、スキャナーとして使う機会も激減しました。
複合機はシェアでも困らない時代になった。
私にとって、パソコンは「生活必需品」であり、同時にプリンター(複合機)は「パソコンとセット」だと思っていました。長らく、家に複合機がなければ、生活が立ち行かないような状態だったのです。しかし、生活スタイルが変わり、便利な道具があれこれ登場したことで、私は、複合機を持たなくても困らなくなりました。
複合機のヘビーユーザーだったので、自分がこんな心境になっていることに驚いています
“旧・必需品”との付き合い方が、これからの暮らしを変える
以前は、必要なものは個別に所有するのが当たり前でしたが、レンタルから、シェア、サブスクなど、一時的に所有、利用するしくみが増えたことで、身軽な生活スタイルが可能となりました。
これまでの「必需品」が永久にそうとは限らない
私は、複合機に関する体験から、「これまでの『必需品』が永久にそうとは限らない」ということを学びました。複合機は、私にとって、長らく「必需品」でした。しかし、時代や生活スタイルの変遷によって、あっさりと手放せるものとなったのです。
旧「必需品」を見つけて、身軽な暮らしを。
時代が進むにつれて、道具はコンパクトでスマートに使えるように進化していきます。スマホなどは、その最たるものでしょう。一台あれば、電話機も、カメラも、スキャナーもいりませんし、地図帳、電話帳、本や電卓などを持ち歩かなくてもよくなりました。しかし、人間は、長らく当たり前だったものに、疑問を抱かない生き物です。それは、私が、複合機の機能を別の道具で代替しているのに、複合機が「旧・必需品」となったことに気づかず、持ち続けていたエピソードからもおわかりいただけるでしょう。長らく必需品だったものを手放すのは、心苦しいところもあるかとは思いますが、「旧・必需品」となった時点で、お役目を終えているのです。処分時には、これまでの感謝を伝えるとともに、新たに役立つものに生まれ変わって戻ってきてくれることを願いながら、身軽な生活をしていこうと思います。